Live Report

KUES 8th LIVE ~April cool!!~

今回の春ライブは、僕にとって初めてのライブでした。

観客としてKUESのライブを見ていた去年の11月祭。みんなが楽しそうに演奏している姿に憧れて、KUESの仲間入りをしてから、まだ半年も経っていません。そう考えると、何だか不思議な気分になってきます。およそ5ヶ月、客席にいた自分が、ステージの上に経つまでを、春ライブの感動を思い出しながら振り返ってみたいと思います。


12月。初めての例会。第1曲目のメンバーが決まり、KUESも春ライブモードに突入といった感じで。

僕達のグループは、この日に演奏する曲まで決めてしまいました。デビッド・ベノワのStages。

ベノワについて熱弁するまっつんさん、すごかったです。春ライブで、司会の曲紹介の中にも出てきたエピソード。

こうして、KUESの一員としてスタートをきったワケですが、みんな明るくて、楽しんでいる雰囲気がすごくいいなぁ、と感じました。僕も、早くKUESに溶け込んでいきたいなぁ・・・、と。やがて、ボックスにもよく足を運ぶようになりました。この時はまだ、自分がボックス星人の称号を受け継ぐことになるなんて、思ってもいませんでしたが。


※ボックス星人【box-seijin】

ボックス滞在時間が異常に長く、ボックスに居住していると錯覚しそうな人のこと。これまでの最高記録では30時間連続滞在した、という伝説的な人がいる。しかし、2004年10月現在で、この名誉ある称号を与えられている者は一人もいない。 と思いきや、最近ではN村K平がその称号を手に入れた!!らしい。

――――― 引用:KUES用語集


[件名]ここはルイーダの酒場


翔太から送られてきたこのメールが、2曲目ドラクエの誕生の瞬間でした。ゲーム音楽が好きだったので、ドラクエが弾けると決まって嬉しかったです。羽とへーと暢人と呪われし翔太の冒険が、ここに始まったワケで。


年明けて1月。初めての練習。実は、KUESに入るまで、エレクトーンに触ったことがなかったので、うまく弾けるかどうか不安でした。ピアノの経験はありましたが、実際に弾いてみて、レジストを足で蹴って変えるのになかなか慣れず、苦戦しました。Stagesはベース担当。エレクトーンに慣れるためにも、変拍子のリズムを覚えるためにも、頑張って練習しなければ・・・。


2月。テストも終わって、この頃からボックス滞在時間が急上昇。生活もどっぷりKUES漬けといった感じで。皆と話をしたり、練習に没頭したり・・・。KUESの一員としての毎日が、日増しに楽しくなっていきました。Stagesの演奏にもだいぶ慣れてきましたが、一方のドラクエは、なかなか楽譜が手に入らず、正直焦りました。ようやく手に入ったメドレーの楽譜を見て、一同唖然。6連符びっしり。うまく弾けるだろうか・・・・・案の定、ドラクエの初の練習はものの見事に崩壊して、かなりへこんだのを覚えています。ドラクエは、リズムなしの箇所が多くて、特に、メロディの後ろで3人が6連符を弾き続ける「空と海と大地」は最大の難関。いかにして、4人の息を合わせるか。これには、最後の最後まで苦労することに・・・。


3月。温泉旅行など、楽しいイベントがいろいろとありましたが、気付いてみれば、もうライブ1ヶ月前。この時期になると、係の仕事も本格的になってきました。僕は内装の係長なりましたが、仕事人さっきーさんの働きぶりには、ただただ脱帽するばかりで・・・。本当にありがとうございました。今回は、春とcoolをイメージして装飾を制作。花壇やELサイドの装飾など、いろいろとやることができたのでよかったです。演奏では、Stagesもドラクエも、次第に暗譜できるようになってきました。相変わらず、ドラクエはタイミングを合わせるのに苦労しましたが、それでもだんだんとレベルが上がっていくのを感じました。自分が演奏する曲だけでなく、皆が弾く曲をきくのも楽しみの1つでした。ヤマトの演奏では、みんなで歌っていましたね(笑)


そして4月。ライブ間近ということもあって気合いが入ります。なんと、Stagesがライブ初日のトップバッターに!初めてのライブでトップバッター。嬉しさと緊張が混じり合ったような、そんな気持ちがしました。何度も弾いているうちにすっかり気に入ってしまって、 「Stages、いいですよね!特に真ん中に出てくる、タータッてところが。」 衣装を買いにいくとき、まっつんさんに熱く語ってしまいました。


ドラクエ。 リハーサルを除けば最後の練習で、大勢の人が聴きに来てくれて、いろいろとアドバイスもしてくれました。本当に嬉しくて、励みになりました。それまでの練習の中で一番いい演奏になったと思います。しかし、完成と言うにはあともう一歩。練習を繰り返して、苦手なところを克服していき、残るは「空と海と大地」を始めとする数ヶ所のタイミング。どの部分もうまくいったことはありますが、1度の演奏で全て成功させるのは至難の業でした。冒険でいうところの最後のボス。これを倒さない限りは、冒険の終焉はありえません。


「ボスを一蹴してやろう!」 本番前日に羽とのやりとりで出てきた言葉。

本番を迎えるその時まで、何度も自分に言い聞かせました。


ついに迎えた春ライブ初日。


朝、会場の装飾の運び出しのために、ボックスに行きました。前日まで、みんなで作り続けた装飾の数々。彼らもまた、ステージの上に立つわけで、仕上がりがどうなるかとても楽しみでした。会場に着き、リハーサルの合間を縫って、内装作業。春の色に染まっていく舞台。


時間が経つにつれて、期待と不安、楽しさと緊張が入り混じった何とも言えない気持ちが、どんどん強くなっていきました。みんなで円陣を組み、気持ちを高め、準備は万端。そして・・・。


淡い緑の衣装を身にまとい、舞台袖でその時を待つ。緊張に高鳴る鼓動。仲間に見送られ、舞台へ。第一曲目、Stages。緊張は最高潮。 演奏が始まった瞬間、それまでの緊張が嘘だったかのように消え失せました。よく分からないけれど、とにかく楽しい!これまで、こんなに爽快な気分で演奏したことはありませんでした。自分が気に入っている所を弾くときは、まさに最高の気分。演奏が終わった後の達成感もたまらなかったです。これがライブなんだ、と溢れる感動に酔いしれました。


感動の余韻は、弱まるどころか強まるばかりで。僕だけでなく、メンバー一人一人が、ライブのひとつひとつの瞬間を、心から楽しんでいるようでした。 ドラクエの演奏も、心が躍りました。おそらく、多くの人が聞いたことがあるであろう「序曲」。会場に来てくれた人たちも、きっと楽しんでくれたはず。リズムの一件は悔しい限りでしたが、4人の気持ちを合わせて演奏できたと思います。


最高の気分は、最後のマンボメドレーでも。花冠に、背中の鯉のぼり。太陽に雲。会場の人たちと一緒になって演奏できて、本当によかったと思います。かくして、春ライブ初日は終わりました。


春ライブ2日目、最終日。


最後の一日。ちょっぴり寂しい気もしますが、初日以上に楽しんでやろうと思いました。時間帯が昼過ぎだったので、多くのお客さんが来てくれました。新入生もライブを見に来てくれたので嬉しかったです。前日と同じく、円陣を組んで、 「オーーーッッ!」 一気に気持ちが高まります。


そして本番。みんなの演奏、ホントにすごかったです。思い入れが強いコトもあって、これまで自分の演奏曲について主に触れてきたワケですが、自分の演奏曲に思い入れがあるのはみんなも同じで、演奏を聴いていて、それがひしひしと伝わってきました。音色やリズム、衣装、などなど、いろんなところにこだわりがあるんだなぁ、と。照明も、1曲1曲に見事にマッチしていて、まさに最高の舞台。1つ1つの曲が、とても印象的でした。

春ライブ最後の演奏も、思い切り楽しむことができました。

Stagesもドラクエも、弾いている時に笑顔になるくらい、気持ちがよかったです。

自分の演奏曲の最後を飾ったドラクエは、最後のボスを打ち倒す、そんな最高の演奏になりました。

演奏を終えて、晴れて冒険を終えたパーティーは、みな感動。達成感に、胸がグッときました。

マンボメドレー。楽しかった春ライブも、いよいよフィナーレ。

みんなで演奏する楽しさ、いい演奏ができたという達成感、この上ない感動、ほんの少しの寂しさ・・・、様々な気持ちを込めて、ピアノの鍵盤をたたきました。最高の盛り上がりの中、僕にとって初めてのライブは終わりました。


 客席にいた自分が、ステージに立つまで。


およそ半年というあまり長くない期間の間に、これほどまでにKUESに溶け込んでいたのかと、自分自身、振り返ってみて驚きました。けれど、それ以上に嬉しい気持ちでいっぱいです。春ライブを経験して、みんなでライブを作り上げるのはなんて楽しいんだろう、と感じました。これからKUESは新入生を迎え、僕達は幹部学年としてKUESを引っ張っていくことになります。今回の春ライブに負けない、楽しいライブを作り上げていきたい、そう思っています。



 最後に、


  KUESの一員として、今このライブレポを書いている自分がいるコト。


 本当、「幸せ」です(笑)