Live Report

KUES 2nd LIVE ~My name is KUES~

1st Liveは本当にはじめてのLiveだった。何もかもがはじめてのことばかりで、 準備に追われて走り回っているうちにLiveを迎えたという感じだった。 広島での近大とのジョイントコンサートは、はじめての遠征Liveだった。 他大の人と交流するのもはじめてだった。どちらのLiveも緊張感に満ちていて、終わった後の充実感といったら 筆舌に尽くし難かった。本当に。 だから2nd Liveにはプレッシャーといろんな不安があった。


1日目、平日でしかも学校はまだ授業中、という時間帯に 予想以上のお客様がいらしてくれた。

観客がどれだけ入るか というような間接的要素ではなく、自分たちが原因となり 結果となるような要素をまず大事にしようと言いながらも やはり嬉しかった。


2日目、前日よりも更に多いお客様の数に少し圧倒された。

どんどん緊張してきて、心拍数が上がって、ドキドキ疲れ をした。

私はこんなにも緊張して平常心を保っていられない のに、みんなはすごく落ち着いて堂々と演奏していた。

みんなの度胸に私まで落ち着かせられた。 「はじめて」のないように思っていた2nd Liveにも「はじめて」 はあった。

KUESとお客様とがはじめて一緒に音楽を演奏した。 両日とも最後の曲は"MAMBO MEDLEY"であった。

エレクトーンを 交代で弾き、それ以外のメンバーはパーカッションである。

お客様も手拍子でパーカッションに参加して下さった。 すごく楽しかった。

独善的な演奏をしてはならないといつも 用心していたが、あのときばかりは手放しに楽しんだ。


2nd Live、余りにも楽しかった…。と会場の片付けをしながら 思った。

2nd Live、何でこんなに楽しかったんやろう…。と 1人考えてみた。よくわからなかった。

だけれど、この2nd Live の為にみんながしてきた努力と、Live中に1人1人がその一瞬を 駆け抜けていたことを思った。

「全力を尽くす」ことが(少なく とも尽くす努力をすることが。)できたのだと思う。

誰一人と して、Liveが進行していくその流れの中でただ流されていくだけ、 ということをしなかった。

全員が「今」を意識して常にその流れの 中で全力を注いでいた。

だから記憶は鮮明に残る。一曲一曲、一瞬一瞬の情動は今でも 個別的に取り出すことができる。

2nd Liveは私の心の中で いつまでも有形のものである。


このLiveを機にKUESから旅立っていったメンバーもいた。

その人たちの心の中にもこの2nd Liveの瞬間がひとつ ひとつの箱として残っていて、その箱を取り出して開けて みればいつでも2nd Liveがよみがえるなら、KUESはいつも そこにいる。いつまでも、私達の大切な大切な仲間だから。

みんなで作った看板、エレクトーン、ピアノ、楽譜、そこに 流れた全ての音、アマデウスサロン、JEUGIAさん、お客様 ……そしてALL KUES。 何も欠けてはならなかった。

そこに存在していてくれて、支えていてくれて、 ありがとう、ありがとう。

…窓の外に青さの増してきた空が見える。 日中はシャツ1枚でちょうど良い。

2nd Liveは終わったんだなぁと今感じる。